トレタ データサイエンス研究所

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2019年1月24日

AmazonGoの顧客購買体験/DeepLearningSummit in San Francisco

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いかにもベタだが、「サンフランシスコに来たならAmazonGoに行かねば」というミーハーな気持ちと、日本では体験できない「レジ無し店舗」は実体験しておきたかった。

AmazonGoはサンフランシスコに2店舗

訪れたのはこちらのAmazonGo。ダウンタウン近辺に2店舗あるうちの一つ。

 

早速AmazonGoに入店

おなじみの入口写真。

アプリは日本でもダウンロードできるが、アプリを立ち上げるとTOPページに入店のためのQRコードが出てくるので、これを電車の改札のような入口にかざして入店する。

 

おなじみの天井に張り巡らされたカメラの数々。目立たないように天井を抜いているのだろう。

 

こちらのおなじみのコンビニ同様の品揃え。基本的に惣菜やドリンク、冷凍食品、それに菓子類や缶詰などがメインになっていた。

 

全ての棚の上部に、棚に並行にいくつものカメラが設置されており、選択シーンも捕捉しているのだろう。画像で撮れるものはできるだけ取りに行っている熱意が感じられて感動したのだが、同時にアプリのIDと画像で捕捉した人物の照合はどのようにしているのかは気になった。顔認証?Beacon?いやBluetooth切ってるから違う。顔か。ペアルックで双子が入店したらどうなるのだろうか。

 

そして買う気が全くなく入店したので、Crystal Geyserだけ持って改札を通り店を出たら、3分後くらいに通知が来た。別のタイミングで5点ほど買ったがその時は10分ほど通知に時間がかかったので商品点数で画像処理しているのだろう。簡単に言うが、これは凄い。

ちなみに袋の購入はアプリ画面の右下にある緑ボタンを押すのだが、確かに紙袋の枚数までは画像で捕捉できないのだろう。枚数分タップする必要がある。まぁ袋だけいっぱい取って行く人もいないだろうからそれはそれで、という感じか。逆に、ある程度の容量で固体化したものでないと捕捉できないので、商品は基本的に箱型の包装がされているのだろう。例えばこれとか。本来は包装は小さくして在庫をできるだけ置きたいところだが、これだけ大きな箱型はあえてそうしているのだろう。

 

AmazonGoの購買体験

技術的な印象で書いているが、体験的にも非常に感動するところは多かった。まずはレジがないこと。無人レジではなく、レジが無いことは非常にストレスフリーだった。無人レジは米国の小売チェーンは数多く実施しているが、結構並んでいる。そしてトラブルが多い(店員が張り付きでいつも対応している姿をみる)。それに比べて圧倒的に楽だ。

特に日本と違い米国は買い物の際にレジ袋は基本無い。と言うか有料。日本でAmazonGoを実装すると袋の問題が出てくるだろうが、米国では自分のバッグに入れる作業は日常なので我々より違った便利さも感じているだろうが、「商品を選ぶ→バッグに入れる→そのまま出る」と言うステップで「買い物カゴに入れる」「レジを待つ→支払う」あたりのステップがごっそり落とせることがとても快適なのだろう。

日本でもAmazonGoを「無人レジ」として認識する人々も多いが、そうでは無いことがよくわかる。ここの作り込みはさすがAmazonだと感心するのだが、テクノロジーとしても何台もの違うカメラから個人を特定して購買商品を特定し、AmazonIDと照合させるOMO(Online Merges with Offline)技術は非常に興味深い世界だと感じた。

日本のAmazonGoネタでは「オフラインの購買行動をオンラインのレコメンデーションに利用する」という話もある。それは間違いないと思われるが、私はこのOMOのイニシャライズ技術や、バグ無く行動を捕捉するカメラの設置ノウハウなど、そういうところにも惹かれてしまうAmazonGo体験だった。

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萩原 静厳
この記事を書いた人

1979年生まれ。2005年東京工業大学大学院修了。株式会社リクルート各事業のビッグデータ関連案件に従事。2014年より株式会社リクルートマーケティングパートナーズにて「スタディサプリ」等の教育サービスのビッグデータ解析および、東京大学松尾研究室との「アダプティブラーニング」共同研究等の産学連携を担当。ビッグデータエバンジェリスト。

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